１）皮膚の症状
①傷…完全に回復してから施術します。ただし、真皮層に至るような深い傷の場合、瘢痕が残る場合があります。瘢痕への施術は、定着や色の発色が予想外になることがあるため、慎重に施術します。
②ニキビ…施術部位にニキビがある場合は定着しない可能性があるため、治ってから施術します。
③イボ…ウィルス感染症のものもあるため、施術部位にイボがある場合はイボを避けて施術します。
④ホクロ…ホクロは一般的に良性のものをさしますが、刺激することで皮膚がんにかわることもあります。施術部位にホクロがある場合はホクロを避けて施術します。

２）甲状腺疾患
甲状腺機能亢進症の人は動機などの症状があり、心臓に負担がかかりやすいため、主治医の許可を取ってから施術します。

３）ものもらい（麦粒腫）
接触感染するため、完治してから施術します。

４）服用薬
血液凝固防止薬を内服しているからは血が止まりにくいため禁忌です。

５）ヘルペス
一度ヘルペスに罹患したことがある方は、リップアートメイク施術後に発症するケースが多いです。ヘルペスが発症してしまうと、その部分が色むらになり、きれいに定着しません。予防的に抗ウィルス薬を処方しているクリニックもありますが、薬を内服したからと言って100％発症しないわけではないということを理解していただいた上で施術します。

６）精神疾患
施術後のトラブルにつながりやすいので、注意が必要です。

７）重度の高血圧
施術中に頭痛や嘔気の症状があれば申し出てもらうようお伝えします。
８）血友病
出血しやすく、出血すると止まりにくい疾患です。主治医の許可が必要です。

９）重度のアトピー
施術により悪化したり、化膿したりする可能性があります。炎症肌への定着は悪く、施術をしても肌にインクが残らずアートメイクがまばらに見えてしまいます。症状が強く出ている場合は施術をお断りしたほうが無難です。

１０）アレルギー
アートメイク色素はアレルギー性の低い原料から作られているため、アレルギー症状が出ることは少ないです。アートメイクの針にはニッケルが含まれていますが、注射針と同じくイオン化しにくいものなので、針によるアレルギーは稀です。麻酔のアレルギーがある方は全身性で危険なため、禁忌とします。